2008年10月20日

染めのまち落合スタンプラリーオフ報告

 染めのまち落合スタンプラリーオフ、お天気にも恵まれ、無事終了!
簡単にご報告。

歩くメンバー.jpg 一人急に来られなくなり、総勢6人でスタンプラリーめぐりをした。10時に下落合に集合して、まずは東京手描友禅工房協美へ。
 各工房については前にここに書いたので省略。

友禅を見る.jpg 手描き友禅職人、大澤さんの手元に見入るメンバー。色はいつ決めるの? とか細い筆使わないんですか? とか質問攻め(笑)。
 ちなみに、かなり細かいところでも、「細筆」はあまり使わないそう。防染糊を使ってにじみを防いでいるから、ということもあるのだろうけど、やっぱり職人芸。丁寧に答えてくださった大澤さんに感謝。

油絵のような帯.jpg 着付けの先生でもいらっしゃる、大澤佳子さんの帯があまりにすてきなので撮らせていただく。
 一見油絵のよう。これも友禅?! 訊くの忘れてた・・・着物にばっちり合っている。こちらの着付け教室にはパリコレのモデルさんも通われているそうだ。

スタンプラリー集合写真.jpg 工房の前で大澤さんも一緒に記念写真。メンバーそれぞれ、手作りの半襟だったり帯留だったり、いろいろ楽しんでいていいわね〜と言っていただき、工房の前でしばらく盛り上がる。


 次に江戸小紋の松綱染工所へ。こちらは撮影NGだったので写真はとらなかった(2年前はOKだったけど、いろいろあってNGにしたそう)。
 柄を解説した資料もいただき、普段は入れない工房をじっくりみせていただき、商品もいろいろ見て、やっぱりいいなあ〜としみじみ。
 次の卒入学シーズンまでに江戸小紋積み立てしようかしら。

桃山でランチ.jpg ここで、割烹桃山でランチ。白いご飯が美味しくて感動(もちろんおかずも美味しい)。これで1200円はコストパフォーマンスいいよね。おまけに「芋羊羹」のデザートまでついていて、これも美味しかった!

ゆのし.jpg 次に吉澤湯のし加工所へ。こちらはほんとに、お宅にお邪魔させていただく感じで、スタンプラリーでなければみられないところだ。何度見ても面白い。
 吉澤さんのわかりやすく、きっちり笑いもとる湯のし紹介トークは一見(じゃないか、一聞?)の価値あり。

二葉苑見学.jpg 最後に二葉苑へ。無事記念手拭もゲットして、ゆっくり工房を見せていただく。写真は江戸更紗の染め。
 しかし、2年前に比べて着物率がぐっとあがったと思う。たくさんの着物姿を見られて、それだけでも目の保養!

二葉苑カフェ.jpg 作品展で反物もたくさん見て、小物もちょっと買い物して、二葉苑のカフェでお茶。飲み物にかわいい和菓子がついて500円。着物話で盛り上がる。

記念手拭.jpg こちらは今年の記念の手拭。この道具づくしの柄、大好き! 2年前と柄は同じで色違い。これ、毎年集めたくなるなあ・・・来年も行こうっと。参加の皆様、お疲れ様&ありがとうございました!





posted by みず穂 at 23:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 工房探訪・体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

スタンプラリーオフ追加情報

最近めずらしく更新頻度があがり、オフ告知が埋もれてしまったので、このへんでもう一度。

今週土曜(18日)に「染のまち落合 スタンプラリー」に参加するオフをします。

詳細は9月30日の記事をご参照ください。
今のところ7人でまわる予定です。

ランチの店を決めました。
割烹桃山

ランチは1200円からです。席だけ押さえています。
ランチから、ランチだけ、という参加もOKです。予約の都合上、前日昼12時で締め切らせていただきますね。

これから参加希望の方は、
bochibochikimono@yahoo.co.jp
にメールもお願いします。当日の連絡先をお伝えします。

着物日和になりそうですね! 参加の皆様よろしくお願いします。
posted by みず穂 at 23:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 着物でお出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月13日

「きものの喜」へ行く

 「きものの喜」に行ってきた。
 いつも行きたいと思いつつ、なかなか都合がつかず、実に1年ぶり。前に行ったときはeribowと共同ブログやってて、彼女もスタッフだった。そのつながりもあって、着物友達にたくさん会えるイベントだ。

きものの喜じゅんさん.jpg 受付のじゅんさん。すてきな七宝焼き(手作り!)の帯留をしてらして、思わずオーダー。

 前と同じ会場なんだけど、ディスプレイも手作り商品もなんだかグレードアップしていて、見るのが楽しい。スタートには出遅れたので、結構売れてしまったものもあったようだけど。 
 お土産にかわいいミニ針山をいただく。これもじゅんさん手作り。ペットボトルの蓋を利用したアイデアグッズだ。

kemiさん作品.jpg kemiさんのつまみかんざし作品。前も買ってオーダーまでしているのに、また買ってしまった・・・ちなみに、左端の白の花のピン留め2つ。娘達にお土産、のつもりだけど自分で使ってしまうかも。ほんとは簪に惹かれたんだけど、髪を切ってしまって使えないんだよね・・・

お直し和裁.jpg 「お直し和裁研究会」のミモザさんと百合さん。今回は2Fの会場でシュシュづくり講座。百合さんが持っている看板はミシン刺繍でつくったものだそう。
 かわいい布がたくさん。今回は次の予定があったので、他の人がつくるのを見るだけ。次はちゃんと参加したい・・・

きものの喜.jpg 写真はkemiさんに撮っていただく。今日は父方の祖母(もう亡くなっている)が私の母に見立てたという紬。
 いつもコーデに悩んであまり着たことがなかったのだけど、今日はなんとなくはまったかな。帯は白の綿紬。暗い紫の帯締めに小さな鼈甲の帯留。
 半襟は写真だとわかりづらいけど、この前シソで染めた木綿の刺繍布。白よりも落ち着きがいいような気がする。

シネマ歌舞伎.jpg 会場で落ち合った友人達と、じゅんさんのHPで紹介されていた、ソニービルの「シネマ歌舞伎展」へ。
 展示会というか、ほとんどソニーのプロモーション的なイベントだったし、見られる特別映像はまさに「CM」なんだけど、なかなか面白かった。ハイビジョンで見る歌舞伎も、ライブとはまた別物として面白いかも。

posted by みず穂 at 22:25| Comment(6) | TrackBack(0) | 着物でお出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

十三夜

 今日は十三夜。

十三夜.jpg 朝から雨で、今夜は無理かなあと思っていたら、午後から回復してきれいな月が見られた。

 今年の十五夜は清里にいた。夜の散歩というイベントがあって、草原に寝転んで夜空を見上げていた。でも空は一面の雲。月はあきらめて虫の声に耳をすましていたら、雲が一瞬だけとぎれて美しい満月が出現。
 そんなわけで、思いがけず印象的なお月見をしていたのだった。いや、見ただけで何も供えてないけど。

団子二種.jpg やっぱり団子をつくって供えないとね。というわけで今年は十三夜をすることに。いつもはやろうと思って忘れてたりするんだけど。
 今年の団子は次女が一人でつくった。黄粉とこしあんの二種類。なかなかおいしくできている。団子づくりは粘土遊びに近いので、子どもにとってはいい遊びだ。

カリヤスと団子.jpg ススキの代わりに、この前摘んできたコブナグサを飾ってみた。雰囲気は近いような。これはこれで風情があるような気もする。同じイネ科だし〜っていうのは大雑把すぎるか。

 十五夜と十三夜は両方しないと「片見月」という、という話も聞いたことがある。農業をしていると、こういう季節行事って大事なんだろうな。自分の手で収穫することはほとんどないけど、恵みに感謝だけはしたいと思う。
posted by みず穂 at 22:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 和の文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月08日

鼻緒をすげかえる

 平日に浅草に行く用ができたので、前々からやろうと思っていたことを決行。それは、鼻緒のすげかえ。

 行き先は長谷川商店さん。問屋さんで17時に閉まってしまうし、土日が休みなので、なかなか行けないのだ。でも、履物を買うならここ、と思っている。時雨下駄と普段履きの下駄を買ったが、どちらもお気に入り。

鼻緒すげかえ1.jpg これは、5年くらい前に長女の浴衣用に買った下駄。もともとは黄色の安っぽい鼻緒がついていたのだが、固くてすぐに鼻緒ずれしてしまい、あまり履かなくなっていた。台はきれいで捨てるには惜しいので、鼻緒を変えてみたらどうだろう、と思っていたのだ。長女にはもう小さいので(大人サイズではあるのだが)、次女用に。

 かわいい鼻緒がたくさんあるので迷ったが、何でもあわせやすそうな白ベースに決定。もちろん、足あたりがやわらかいタイプにしてもらった。足のサイズを伝えたら、すげるときに調整してくれる。足が大きくなったらまた調整すればいいわけで、便利だなあ。
 なんだか、見違えるようになって嬉しい。かわいいよね、これ。

鼻緒すげかえ2.jpg こちらは私の、2年ちょっと前にこの店で買った下駄。そのときの記事はこれ
 かなり履いたのでぼろぼろになってきていて、マニキュアで自分でメンテしてたりもしたのだが、鼻緒もほつれが気になってきて、こちらもすげかえることに。柄足袋に合わせたい、といったらグレーをすすめられた。地味かなあ、と思ったけど意外としっくりきているかも。前ツボの赤がきいている。

 ちなみに価格は鼻緒とすげ替えで1840円(2つともたまたま同じ価格)。あと、底のゴムが減ったのを補修してもらった。こちらは500円。これであと2年は履けるかな?
posted by みず穂 at 21:46| Comment(8) | TrackBack(0) | メンテナンス・収納 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月07日

からくりからくさ

 草木染めネタつながりで、久しぶりに本の話を。

ロケセット.jpg 今一番はまって読んでいる作家が梨木香歩さん。きっかけは、清里でたまたま「西の魔女が死んだ」のロケセットをみたことだった。
 前から読もうかなと思っていたのだけど、この縁があって、帰りに書店で文庫を購入。で、そのままずぶずぶとはまり、この夏の間に、今出版されている文庫をすべて読んだ。そろそろ単行本に移行するか、というところである。単行本、重いから通勤読書に向かないんだけど・・・

からくりからくさ.jpg で、中でも一番好きなのが「からくりからくさ」。読んだことがある方なら、多分「なぜ好きなのか」は説明不要だと思う。
 古い家で、4人の女性と人形が共同生活をする。草木染めを生業にする蓉子、紬を織る紀久とキリムを織る与希子、異邦人(外国人、というだけでなく精神的にも)として登場し、この「家族」に癒されていくマーガレット、いのちを持つ市松人形の「りかさん」。

 「西の魔女」もそうだけれど、静かに静かに話は進行していく。けれど、ささやかなエピソードが絶妙にからみあい、鮮烈なクライマックスを迎える。ミステリーの要素もあり、長い話なのに一瞬も飽きさせないのはさすが。

 この話の中で、さまざまな草木染めが登場する。蓬、柏、桂、カリヤス・・植物を育てて、食べて、染めて、といった描写がとても染みる。一歩間違えばどろどろした話になりそうなところを、植物と染め織りのエピソードがからみ、独特のしみじみした読後感につながる。

 夏に草木染をやろうと思ったのは、この本の影響もあるんだろうな。そうそう、ひとつ前のsana-mamaさんへのコメントにも書いたけれど、読み返したらしっかり「(カリヤスは)穂が出る前に刈り取るのよ」っていう台詞もあった。

天蚕.jpg そして、天蚕のエピソード、これがやっぱり一番好きかも知れない。何度読んでも泣いてしまう。内容を書くとネタばれになってしまうので、ぜひ読んでね、ということにしておこう。
 写真はまさにその、天蚕の繭。蚕が出た後のもの。こんなにやさしい緑色なのだ。これも不思議な縁で、「からくりからくさ」を読み終えた頃、ある方からいただいた。


ヒメワスレナグサ.jpg おまけ。ロケセットにあった「ヒメワスレナグサ」。「西の魔女」を読んだ人には「これか!」だよね。

posted by みず穂 at 22:14| Comment(4) | TrackBack(1) | 着物つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月05日

コブナグサと出会う

 今日、千葉のある田んぼでコブナグサに出会った。

 植物に詳しい方に、雑草の話をいろいろ聞いているうち(水田の雑草は今、レッドデータブックに載っているものが多いのね。昔ながらの農業をしなくなったから)、「ここには○○もたくさんありますね、あと、コブナグサ・・・」と思いがけない単語が。

コブナグサ群生.jpg え、コブナグサってカリヤスのことだよね? あの、黄八丈の染めに使うやつ!!
 こんなところにもあったんだ!!

 それってどれですか?! といきなりテンションが高くなって相手にひかれつつ(笑)、案内してもらう。
 写真でわかるかな? 赤い穂がでている植物。

コブナグサ穂.jpg ここでは雑草なので、一応いいか確認して摘み取ってみた。
 ドライフラワーにしたくなるくらいきれい。でも、これで黄色が出るとは思えないなあ。それに八丈島で見たの、こんなのじゃなかったぞ。

 家に持ち帰って調べてみたら、こんなに穂が出る前に刈ってしまって乾燥させて染めに使うようだ。
 そうか、ちょっと遅かったのか。てことは、来年もっと早く刈りに行けばいいのね。楽しみができた。


 前のブログに、黄八丈の工房を訪ねた記事を書いていたけど、実はそのあと、染めを見るためにもう一度八丈島に行っていた。ちょうど前のブログ閉鎖と、このブログの立ち上げの狭間で書きそびれたので、ついでに書いておこうと思う。

コブナグサ煮る.jpg 行ったのは、前に織りを見せてもらった「めゆ工房」。
 染めをみたい、と言ったら、秋口に刈ったコブナグサを乾燥させて染めるので、染めは秋〜冬の初めにしかやらない、とのことだった。で、冬の初めに行った。
 こんなに大量のコブナグサ(八丈島ではカリヤスという)、大きな釜でぐつぐつ煮る。2〜3時間くらい。そして染料をつくる。

糸をつける.jpg で、大きな木のたらいで糸をひたす。半日ひたしたら絞って干し、乾燥させる。で、また染料をつくって、ひたして・・・を何度も何度も繰り返す。染料は毎回草から煮出し、一度しか使わないという。なんて贅沢!!

染めた糸.jpg 最後に、木を燃やした灰汁で媒染する。
 ぼんやりした黄色が、黄八丈おなじみの黄金色に変化するのは、やっぱり感動的だった。

黄八丈三色.jpg 黄八丈のあとの二色は木を削ってチップにしたものを煮込む。これも手間のかかる染めだ。黒の媒染は、有名な「泥染め」をする。めゆ工房には専用の沼があるのだ。これはたまにしかしない作業で、見られなかった。
 黄八丈、とても手の届かない値段だけど、手間を考えると妥当なんだろうなあ。化学薬品をいっさい使わない染めはとても手間のかかるものなのだ。織るのも全部手織りだし。

 ちなみに、染めの作業は晴れの日にしかやらない。材料がなくなったらその年はおしまい。見学は事前に工房に電話連絡するのがおすすめ(メールではなく)。織りは1年中いつでも見られるけどね。

posted by みず穂 at 21:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 工房探訪・体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする