2009年03月14日

越後上布体験講座に参加 その2

 雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に濯ぎ、雪上に晒す。雪ありて縮あり、雪こそ縮の親と言うべし。
by北越雪譜(鈴木牧之著)

 縮、というのは上布のこと。まさに雪の中で生まれる織物、越後上布。その仕上げが有名な「雪さらし」である。
 着物好きな人なら、いつか見たいと思っているもののひとつじゃないかな?

雪さらし会場.jpg 今年は雪が少なく、予定の場所を変更して、少し山の上にのぼった「さらし場」へ。

 「さらし場」は、きれいな雪のスペースを確保して、布の長さにあわせて、両端に通路をつくる。で、二人がかりで布を広げてきれいに並べていくのだ。

 本来は、太陽熱で雪が溶けたときに発生する、オゾンの作用を使って漂白するものなので、天気のいい日にやるものだという。
 今回はこのイベントのために、つまり私達40人の参加者のために、本来はやらない天気の日にデモをしてくれた形である。


雪さらしの布たち.JPG 雪さらしのために準備された上布。参加する前は、ぬれて大丈夫なの?! とか思っていたが、麻はさんざん濡らしても大丈夫な布らしい。

 1日だけ雪さらしをする、というからほんとに1日で作業をするのかと勘違いしていたが、それは「観光向けには1日」ということで、実際には天気のいい日の朝から晒して夕方取り込み、というのを一週間から10日繰り返すものらしい。結構重労働なのだ。


雪さらしする娘.jpg 雪さらし中の娘。2人1組になって、布の両端をもって移動し、同時に雪の上にはなす。

 濡れた布は案外重く、途中でうっかり離してしまう人もいた。ベテランの方がすかさずフォローしていたけど。簡単に見える作業だが、これも熟練の技がいるものだという。




雪さらし布.jpg そして、雪の上に広げられた色とりどりの上布。
 ちらちら雪の舞うお天気は残念だけど、やっぱりきれい!

 じっくり見とれつつ、解説を聞く。娘はあっという間に飽きて、雪だるまづくりに夢中(笑)。友人の娘さんたち(初対面)と一緒に楽しんでいた。仲間がいてよかった・・・




里帰りの布.jpg
 「里帰りの布」という言葉を今回初めて聞いた。
 越後上布は、着古して洗い張りするときに、布につなぎなおして雪さらしをすると蘇るのだそうだ。これらの布は、もう30年ほど前に織られたものだという。
 薔薇の柄の上布なんて初めてみたけど、当時の流行りらしい。織りとしては横糸だけで柄がつくれるので、そう難しくないそうだ。
 何度も里帰りして雪に晒される布。いいなあ・・・

 雪さらしが一段落したら、開催中の「天地人博」に誘導され、ここの入場券をもらって解散。これで参加費3000円(昼食込み。娘は2500円)。安すぎない?!
 それに、着物好きが40人も揃っているというのに、店のひとつにも案内されず。上布はさすがに買えないけど、塩沢紬とか小物だったら、絶対参加者は買ったと思うけどなあ。商売っ気なさすぎ。
 教育委員会の主催だからなのかな。

 実はこの企画の主催者の一人が、前に仕事でとってもお世話になった方だった。世の中狭い。ちゃっかり夕食の店を推薦してもらう。
 越後湯沢で「あさくさ」という釜飯の店に。美味しかった! Mさんありがとう!!

 そんなわけで、とても充実した旅だった。主催の皆様に感謝。同行してくれたWちゃん、現地で遊んでくれたIさん一家もありがとう!

越後屋饅頭.jpg おまけ。「天地人博」で買ったお土産「越後屋饅頭」。
 饅頭の入った箱が二重底になっていて、下に小判型クッキーが入っている。受け狙いで思わず買ってしまった。大河の出演者たちもお土産に買って帰ったそうだ。
posted by みず穂 at 00:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 工房探訪・体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする