2008年10月05日

コブナグサと出会う

 今日、千葉のある田んぼでコブナグサに出会った。

 植物に詳しい方に、雑草の話をいろいろ聞いているうち(水田の雑草は今、レッドデータブックに載っているものが多いのね。昔ながらの農業をしなくなったから)、「ここには○○もたくさんありますね、あと、コブナグサ・・・」と思いがけない単語が。

コブナグサ群生.jpg え、コブナグサってカリヤスのことだよね? あの、黄八丈の染めに使うやつ!!
 こんなところにもあったんだ!!

 それってどれですか?! といきなりテンションが高くなって相手にひかれつつ(笑)、案内してもらう。
 写真でわかるかな? 赤い穂がでている植物。

コブナグサ穂.jpg ここでは雑草なので、一応いいか確認して摘み取ってみた。
 ドライフラワーにしたくなるくらいきれい。でも、これで黄色が出るとは思えないなあ。それに八丈島で見たの、こんなのじゃなかったぞ。

 家に持ち帰って調べてみたら、こんなに穂が出る前に刈ってしまって乾燥させて染めに使うようだ。
 そうか、ちょっと遅かったのか。てことは、来年もっと早く刈りに行けばいいのね。楽しみができた。


 前のブログに、黄八丈の工房を訪ねた記事を書いていたけど、実はそのあと、染めを見るためにもう一度八丈島に行っていた。ちょうど前のブログ閉鎖と、このブログの立ち上げの狭間で書きそびれたので、ついでに書いておこうと思う。

コブナグサ煮る.jpg 行ったのは、前に織りを見せてもらった「めゆ工房」。
 染めをみたい、と言ったら、秋口に刈ったコブナグサを乾燥させて染めるので、染めは秋〜冬の初めにしかやらない、とのことだった。で、冬の初めに行った。
 こんなに大量のコブナグサ(八丈島ではカリヤスという)、大きな釜でぐつぐつ煮る。2〜3時間くらい。そして染料をつくる。

糸をつける.jpg で、大きな木のたらいで糸をひたす。半日ひたしたら絞って干し、乾燥させる。で、また染料をつくって、ひたして・・・を何度も何度も繰り返す。染料は毎回草から煮出し、一度しか使わないという。なんて贅沢!!

染めた糸.jpg 最後に、木を燃やした灰汁で媒染する。
 ぼんやりした黄色が、黄八丈おなじみの黄金色に変化するのは、やっぱり感動的だった。

黄八丈三色.jpg 黄八丈のあとの二色は木を削ってチップにしたものを煮込む。これも手間のかかる染めだ。黒の媒染は、有名な「泥染め」をする。めゆ工房には専用の沼があるのだ。これはたまにしかしない作業で、見られなかった。
 黄八丈、とても手の届かない値段だけど、手間を考えると妥当なんだろうなあ。化学薬品をいっさい使わない染めはとても手間のかかるものなのだ。織るのも全部手織りだし。

 ちなみに、染めの作業は晴れの日にしかやらない。材料がなくなったらその年はおしまい。見学は事前に工房に電話連絡するのがおすすめ(メールではなく)。織りは1年中いつでも見られるけどね。

posted by みず穂 at 21:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 工房探訪・体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「からくりからくさ」の中でも蓉子がマーガレットとともに、
かりやすを刈りに出るシーンが有りました。
なるほど。。。小ぶりな薄のようというのが納得です。
来年は刈り取ったそれで染めに挑戦ですね!

Posted by sana-mama at 2008年10月07日 09:15
sana-mamaさんこんばんは!

コメントありがとうございます。
そうそう、私も「からくりからくさ」大好きなんです。そういえばそういう場面があったな・・・と読み返したら、しっかり「穂が出る前に刈り取る」という表現がありました。
この本のこと、別に書きますね。
Posted by みず穂 at 2008年10月07日 20:53
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