2009年03月13日

越後上布体験講座に参加 その1

 先週末、新潟県塩沢の「越後上布講座」に次女連れて参加してきた。
2回にわけてご報告。

 前に塩沢で機織り体験したときに(記事はこちら)、雪さらしを見学できる日が1日だけある、と聞いていた。
 で、そういえばそろそろか、と思い出してネット検索してみたら、「越後上布体験講座」の案内が!! しかも、めずらしく予定の入っていない土曜。これは運命だ! と速攻申し込み。
 まだ定員になっていない、と聞いて、着物友達に声をかける。連れもでき、次女も一緒に行くといってくれて、ますますテンションあがった。

 翌日にはしっかり予定があったので、6時前に起きて日帰りの旅。スキーシーズンで新幹線の指定がとれず、自由席に並んだ。ぎりぎり座れて、ほっ。
 で、やってきました南魚沼市。

越後上布.jpg 会場は塩沢織物会館。普通の公民館という感じの建物だ。受付して部屋に入ると、正面に越後上布。透けるような美しい布だ。色は地味だけど、やっぱりいいなあ。


青苧.jpg 原料の青苧、苧績み糸、撚り糸が並べてあった。

 麻を爪でものすごく細かく裂き、唾液で濡らしながら手で撚りあわせていく。水で濡らしながらさらに撚りをかけて巻き取り(撚り掛け)、灰汁と米のとぎ汁で8時間煮込み、水洗いし、さらし粉をといた水の中で4〜5日さらし(糸さらし)、糸繰りをし、のり付けをし・・・
 気の遠くなるような工程を経てやっと糸になる。そしてそれを絣くくりして染める。このへんは、久留米絣の工房でみたのと同じような工程だ。

 麻は乾燥しやすく、常に水を補給しながらの作業だという。雪で湿度が高いので、雪国は麻の布づくりに向くらしい。けど、寒さとの戦いだ。

絣くくり.jpg 一通りの工程をビデオで見せてもらい、話も聞いて、工程の体験へ。苧績み(糸を裂く)、のり付け、伸べ、絣くくり、いざり機織りが体験できるように準備してあった。

 絣くくりに挑戦する娘。染めの間にとれないように、さらに、染め終わったらすっと取れるようにくくらなくてはならないが、これが難しい・・・しるしつけをした場所にきちんとくくっていくのも大変だ。

 これだけでも一反で二ヶ月くらいかかる作業らしい。
 くくったところが染まらないから柄が出せるわけだが、何度見ても不思議だ。みているとわりと単純に柄を計算してしるしをつけているのだが・・・

伸べ.jpg 「伸べ」体験している私。いってみれば染めの下準備である。工程としては絣くくりより前で、この作業があって初めてくくる場所を計算できる。

 写真ではわかりにくいが、「経箸(へばし)」という特殊な道具を使っている。長い竹の中に糸をとおして、立った姿勢で効率よく作業できるようにしているのだ。つらい作業を少しでも楽にしよう、という知恵なんだろうな。

いざり機.jpg そして、いざり機。これが体験できるとは思わなかった。高機体験はあちこちにあるけど、これは「見るだけ」って感じだったので。

 まず身体にとりつけるところから苦戦。これ、一度取り付けて織りはじめたら、ずーっと織り続けなんだろうなあ、という感じがする。

 自分の体が機の一部になる織り。体が安定しなくて織りづらいが、人間の身体で調子を整えて織るからやわらかな織りになるとも聞く。

足と腰で経糸を上下させる。慣れると楽しいかも。慣れるほど長い間やらせてもらえなかったけど(笑)。

織られる布.jpg このときも、大きな麺棒のようなもので布を濡らしながら織っていた。湿度が大事だから、寒い部屋で織るんだろうなあ・・・一反織り上げるのに2〜3ヶ月かかるというから、まさに一冬に1〜2枚しか織れないという感じなんだろう。

へぎそば.jpg 午前の部はこの部屋の体験まで。午後の雪さらしに行く前に、塩沢名物「へぎそば」で昼食。

 そばは布海苔でつないでいるので、少し緑色をしている。てんぷらとコシヒカリおにぎりもついていた。
 へぎそば、という名前はこの盛り付け方からくるらしい。布海苔つなぎは、織物で使っていた布海苔からきているという説もあるそうで、織物ゆかりのそばとして紹介されていた。しこしこして美味しい。


 実はお天気がいまひとつだったのだが、午後はマイクロバスで待望の雪さらしへ。以下、その2に続く。



posted by みず穂 at 22:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 工房探訪・体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「越後上布講座」からお帰りなさいませ(^^)
日帰りで参加とは、いつもながらみず穂さんの行動力はすばらしいです〜!

機織り体験しかしたことのない私ですが、織る前には糸を紡がなくちゃいけないわけですよね。
糸撚り・・・気の遠くなるような作業なんですねー(°Д°;)
いざり機、自分の体に固定するんですね。ほんと、安定させるのがむずかしそうです(^_^;)

「へぎそば」おいしそう♪お水がおいしいところはおそばもおいしんでしょうね(^^)
Posted by ひつじ at 2009年03月14日 20:21
ひつじさんこんばんは!
コメントありがとうございます。

ほんとは温泉でも泊まってゆっくりいきたいところなんですけどね(笑)

機織りより「その前」が大変そうでした・・・
本で読んで知ってはいるんですが、目の前で作業をみると
やっぱりびっくりします。

へぎそばは美味しかったです。お土産に買って帰って、家族にも好評でした!
Posted by みず穂 at 2009年03月16日 00:25
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