2009年06月24日

保多織の工房へ

 実は4月の話なんだけど。
 高松に一人で出張することになり、せっかくだから現地に工房はないかな、と調べて「保多織(ぼたおり)」というのを知った。
 「岩部保多織本舗」というのが織り元らしいので、メールで見学ができるか聞いてみる。店主のいる日ならOKとのこと。HPでショッピングもできるようになっていたが、着物の扱いがなかったので聞いてみたら、安く誂えられるとのこと。で、行ってきた。

保多織工房.jpg 大通りから一本入ったところに店があった。
 店の名前知らなかったら、ここで着物買えるとは気づかなかっただろうなあ。 

保多織店内1.jpg 入ってすぐの店内。・・・ここだけ見ると洋品店にしか見えない。
 実際、店にいたお客さんは、みんなシャツのオーダーにきていた。地元で愛される洋品店という感じ。保多織は軽くて涼しくて皺にならないので、シャツの生地として人気なのだそうだ。あと、シーツとか座布団とかの素材としても優秀らしい。

オーナー機織.jpg でも、店の中央にはでーんと織り機が。織ってみせてくれたのはオーナー、伝統工芸士の岩部卓雄さん。今織っているのは開発中の半幅帯。
 もともと保多織は江戸時代に絹織物として発達したものだそうだが、明治維新後に大部分を綿に切り替え、機械化もすすめてきたのだという。
 その特徴は織り方。平織りの変形で、3回打ち込んで4回目を浮かせる。それだけなのだが、さらっとして肌につかず、皺にもなりにくい。

保多織帯.jpg 商品の大部分は機械織りの布なのだが、これは絹糸で手織りの帯。どうぞ、といわれたので、少し織り体験させていただいてしまった。3回織って4回目に変える、というだけなのだが、なんだか複雑で難しく思える。
 保多織専用の機そのものも、岩部さんが手作りしているそうだ。持ち運びできる機もつくって全国で実演をしているそう。

保多織グッズ.jpg 小物もいろいろあった。写真は保多織の布巾と名刺入れ。触っていて気持ちよく、買って以来ずっと愛用している。

保多織着物.jpg で、もちろん着物も買ってしまった。仕立て(単衣)込みで22000円。保多織の居敷当もついてこの価格。反物は1万円くらいだったと思う。仕立ては背縫いはミシンだったけど丁寧な感じがする。
 お時間いただきます〜と言われたが、1ヶ月で手元にやってきた。
軽くてさらっとしていて着心地いい。浴衣より涼しいと思う。
 お気に入りの普段着ができて嬉しいな。

 岩部保多織本舗は、ときどき都内のデパートに出張販売にきているそう。着物は多分売ってないけど、シャツなど他の商品で生地を選んで頼めば着物も買えるはず。興味のある方はメールで聞いてみてね。
posted by みず穂 at 23:15| Comment(6) | TrackBack(0) | 工房探訪・体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。高松と聞いて身を乗り出しました・笑。
私も保多織ファンの一人です。ろくな正絹の着物も持っていないくせに、保多織は着物を二枚と羽織まで誂えました。

私も高松に行った時、岩部さん行きましたよ。着物は同じ日に馬場呉服店さん(キモノギャラノー晏)で誂えたのですが、岩部さんでは保多の手ぬぐいを買って帰りました。
保多織は一子相伝なので、技法はあまり公にされていないと思うので、織っているところを取材させて貰ったなんてすごいですね。貴重なレポート、ありがとうございます。

讃岐には「志度の桐下駄」という下駄の名品もあります。
高松市内には有名な履物の黒田商店さんもありますね。

Posted by 紅子 at 2009年06月25日 21:14
紅子さんこんばんは! お久しぶりです。

保多織の羽織! それは思いつかなかった。
重ね着すると、空気を含んで暖かいかもしれませんね。
とりあえず夏に向かう着物のつもりで買いましたが、
夏は肌につかず冬は空気を含んで暖かい、と聞きました。

高松、いいところですね。
別記事にするかもしれませんが、城下町なのですてきな和菓子屋が多くて。下駄もみてくればよかったな。
ところで、紅子さんが高松にいったのって、お目当ては志度の記念館?
実はそこが仕事の本命だったのです。
改装した記念館撮影してきましたので、興味があれば写真など
差し上げますよ〜。
Posted by みず穂 at 2009年06月25日 22:07
きゃー、源内さんの記念館へ行かれたのですね!
今年の三月に、新しい記念館が完成したそうですよね。建物もレトロモダンですてきだと聞きます。
是非是非、お写真、いただければと思います。仕事で撮ったお写真、いただいても大丈夫ですか?
Posted by 紅子 at 2009年06月26日 09:48
おひさしぶりです(^^)/

みず穂さんの保多織のお着物、涼しげな縞でとってもお似合いです(^_^)
私、保多織の着物って冬用だと思っていたのですが、夏でも心地よく着られるとは知りませんでした(°Д°)

織り方も独特なのですね。色々な機織りの経験されいて、だいぶ上手くなられたのでは〜?(^^)
Posted by ひつじ at 2009年06月26日 11:53
>紅子さん
はーい、詳細メールいたしました。

>ひつじさん
ありがとうございます!
ちょっといつもと違うムードのを選んでみました。
保多織といっても厚みがいろいろあるんですが、
一番薄いのはほんとに涼しくてびっくりです。
浴衣より涼しいので、浴衣仕様で着てみようかなとも思っています。
機織りはオーナーに「やったことあるでしょ」と言われました(笑)多少はスキルアップしているのかな?
でも、どこでもちょこっとやっただけなので、うまいとはとても。
いつか帯1本織るのが夢です(着物は無理だ・・・)。
Posted by みず穂 at 2009年06月27日 09:06
ありがとうございます。PCメール、届きました。
うちのPCはメール受信はできても発信ができないので、お返事は携帯メールの方でしましたので、よろしくお願いします。

Posted by 紅子 at 2009年06月27日 11:24
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