2017年01月24日

漫画で楽しむ着物 その15

このシリーズ(?)も、再開。

相変わらずおっかけている波津彬子さんの「ふるぎぬや紋様帳」。
もう、そのものずばりの着物テーマの漫画。待ってました−!! である。

ふるぎぬや.JPG

ヒロインはインテリアコーディネーター伊都子。「ふるぎぬや」という不思議な古着屋と縁ができ、そこから古い着物にまつわる話が展開する。雨柳堂の着物バージョンという感じで、半分猫や妖怪の話になっている。着物に関する蘊蓄もちょこちょこ。
ヒロイン伊都子はほとんど着物を着ないのだが、「ふるぎぬや」の不思議な店主の着流し姿と、店番の女性(猫の化身)白妙の着物姿がうっとりする美しさ。やわらかーく身体に沿っている感じ。1話ごとに違うコーディネートを見せてくれるのも嬉しい。
サブキャラの着物姿もそれぞれ楽しめる。子猫の化身の女の子の袴姿もかわいいこと。

そして、やっぱり着物には物語が似合う。洋服でこういう話はありえない感じがする。
このシリーズではあまり怖い展開はなく、ほっこりしみじみなエピソードが多くていい感じ。
本筋はちょっとミステリー仕立てで、先が楽しみ。

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2009年03月25日

漫画で楽しむ着物 その14

 3月はいろいろあって着物でお出かけできないので、とりあえずたまった漫画ネタを書こうかと思う。

波津漫画.jpg 『雨柳堂夢咄』からはまった波津彬子さん。着物の書かれている漫画文庫は全部大人買い(写真は一部)。

 いやー、どれもこれも見ごたえたっぷり。泉鏡花原作ものの「鏡花夢幻」なんて、原作の妖しい雰囲気に絵柄がぴったりで、うっとりである。「魔のもの」がほんとに魅力的なんだよね。
 舞台衣装のような着物がまた、どのカットも美しい。文庫にもカラーページがあるといいのにな〜。

異国の花守.jpg 波津彬子さんご本人も着物でサイン会などされているそうで、着物に対する愛情を感じる。それがストレートに感じられるのが「異国の花守」。
 波津さんが住む金沢という土地と、日本文化への思いが溢れた作品だと思う。メインの登場人物は、大学を出たものの就職しそびれてぶらぶらしている雛子。茶道教授の大叔母、和歌子。その大叔母のところへお茶を習いに通っている、英国人で「日本オタク」なアレックス。そして、大叔母の庭に住む椿の精。
 ストーリー展開はとても地味なのだが、雛子がだんだん「花守」(文化の守り手、というか)に目覚めていき、アレックスとの恋を育てていく様子が丁寧に描かれている。しみじみ心温まる作品という感じ。失われゆく和の文化への思いが、アレックスの台詞を通して語られる。決してノスタルジックにではなく、未来につなげるものとして。

 お茶のお稽古風景がたびたび出てくるのも、習い始めた身にはとても嬉しい(波津さんの趣味もお茶だそう)。立ち居振る舞いがきれいに描かれているのもいいなあ。

 金沢は最近行ったけれども(仕事で)、古きよき街並みはほんとうに観光地化されている一部で、ほとんど「どこにでもある地方都市」の雰囲気だった。でも、こういう家がまだどこかにあったりするのかな。
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2009年02月28日

漫画で楽しむ着物 その13

 久しぶりの漫画ネタ。もうたまってしまって、どこから書いていいやら状態。まずは、一番最近はまったものから。

ちはやふる.jpg 「ちはやふる」末次由紀さん。
 私にとっては今までノーチェックの作家さんである。ちょっと世代が違うのかな。
 百人一首を扱った漫画がある、という評判を聞いて、アマゾンでとりあえず3巻まで購入してみた。

 オープニング、いきなり着物たすきがけに袴姿のヒロイン「千早」のクイーン戦。おおっ! と思っていると、話は一気に6年前にさかのぼり、千早が小学校6年生で「百人一首」にはまるエピソードから物語が展開する。

 「百人一首漫画」なんだけど、正統派スポ根漫画。対戦をメインに、熱い友情や淡い恋がからんでいく。
 ただ、一試合に何話もかける(笑)スポ根ものが多い(偏見?)中、「ちはやふる」はものすごく展開がスピーディ。線のシャープさともマッチして、読んでてすごく気持ちいい。百人一首の試合そのものの「スピーディさ」もあるんだけど。印象としては、普通の少女漫画の3倍濃縮な感じ。要素がぎっちり詰まっているので、ものすごく読み応えがある。登場人物も魅力的。

 当然、百人一首好きな娘達もおおはまり状態。これ、百人一首やりたくなる漫画でもある。娘に頼まれて「かるた部」のある高校検索しちゃいましたよ。

 で、着物。小学生のエピソードに戻った段階で、当分着物は登場しないだろうなあ・・・と思っていたら、2巻では一気に時間がとんで千早たちは高校生に。小学生の世界もかわいくてよかったけど、主人公達が一気に美男美女になってどきどき(笑)。で、2巻最後に、強力な新キャラ登場。
 着物を愛する呉服屋の娘で和歌オタク、「かなちゃん」である。
彼女の登場によって、千早が着物のカタログのモデルになったり、かるた部が試合時に全員袴姿になったり、というおいしい展開に。
 ヒーローの一人「太一」の袴姿もかっこよくて(この物語は千早と、「太一」「新」という男の子2人の友情ものとしてスタートする。どうみてもそのうち三角関係、という感じだが、今のところ千早は天然で「かるたバカ」)、読む楽しさ二倍増しである。

 百人一首の世界と着物を堪能でき、友情ものとしてもすごくよくできている漫画だと思う。早く4巻でないかな〜。
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2008年03月06日

漫画で楽しむ着物 その12

 しつこく続く漫画シリーズ、まだまだあるよん。

風光る.jpg 最近一番はまっているのがこれ、「風光る」。娘と一緒に文庫の続きが出るのをいまかいまかと待っているのだった。いわずと知れた新撰組もの。ヒロインは性別を偽って入隊している架空の人物セイ、ヒーローはやっぱり沖田総司。おなじみのサブキャラがまたいい味出してるんだよね。

 長編なので、なるべく買うのは文庫にしたい。文庫はとりあえず出るそばから買っている。でもコミックスはかなーり先まで出ているんだよね。ううう、読みたい〜。

 新撰組ものなので、おおまかな展開はわかっているといえばわかっているのだが、いろんなキャラが立っていて、エピソードがとっても面白い。もちろん全編着物が丁寧に描かれているのでそちらも楽しめる。ひとによっては、童顔キャラが苦手かもしれないな。沖田総司もかっこいい、というよりはかわいい感じだしね。でも私はこの人のきれいな線が好きなのだ。

 渡辺多恵子さんも、かなり同時代感のある漫画家さん。雑誌で「ファミリー!」を追いかけ、最終回は本屋の立ち読みでぼろぼろ泣いた(間抜け)。「はじめちゃんが一番!」もその他の短編も文庫は全部持っている。この人の作品は、娘にもすすめたくなるんだよね。

 それにしても、成田美名子さんもそうだけど、アメリカもの書いてヒットしていた漫画家さんが和にシフトしているパターンって、結構あるのかな? 何か流れがあるんだろうか。
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2008年02月22日

漫画で楽しむ着物 その11

 「ヒロインの着物姿に惚れ直す」といえばこれ、「PARTNER」!

PARTNER.jpg これは連載ではなくて、ひょんなきっかけで社会人になってから読んだ。名香智子ワールド全開! な、美男美女が山ほど出てくる社交ダンス漫画である。
 社交ダンスものであるので、着物はほとんど出てこない。ただ、ヒロイン茉莉花は「いいとこのお嬢さん」な設定なので、母(これが、なかなかいいキャラなんだよね)がよく着物着ている。でもまあ、社交ダンスなんで(しつこいって)、スポ根的なところもありつつ、全編ひらひらふわふわキラキラなドレスの世界である。

 しかーし。絵のキラキラした感じにうまくカバーされているんだけど、実はこれって結構シビアな恋愛ものだったりする。主人公2人は最初から他の相手と恋愛しまくっている。それも全然プラトニックじゃなく。
 酔ってヒーロー砌の童貞奪った(!)年上美女が「欲求不満なのかしら・・・」みたいな独白する少女漫画ってこの時代珍しかったのでは? 潔癖お嬢様だった茉莉花も話がすすむうち、不倫の恋に溺れたりする。

 結構長い(文庫で8巻)シリーズ中、人間関係は予想を裏切った展開(これが面白い!)を続け、ラスト近くなって、この2人はほんとにもうどうにもならないのか、と思わせたところで、大どんでん返し、が茉莉花の着物姿なんである(ネタばれごめん! もう古い漫画だからいいよね?)。
 もう砌と一緒にダンスを踊ることもないかも、という状況になって、茉莉花はお見合いしたいと言い出し、美しい振袖姿に。そこへ砌が来合せ、文字通り惚れ直すのだ。振袖姿を見るまで、砌は確実に別の恋人のもとへ戻るつもりだった。なのに、「他の男に渡したくない」と一気にベッドシーン、そして結婚しちゃうという「えええっ?」という急展開の大団円。いやあびっくりした。

 ここまで細やかに気持ちの揺れを描いておいて、最後だけ強引だなあ、と読んだ当時は思っていた。しかし、改めて「着物姿」に注目すると、振袖姿の茉莉花はほんとに美しく描かれている。
 甘ったれお嬢さんだった茉莉花がいろいろあって、自分で気持ちの整理をつけて自立して、潔く砌を誘う、その美しさを最大限に引き出したのが着物だったとすれば、いまいち成長してない砌がくらっといかれちゃったのもわかるような気がしてきたぞ。
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2008年02月21日

漫画で楽しむ着物 その10

 漫画で楽しむ着物シリーズ、再開!
 もう、山ほどネタがたまってるのだけど、書くのに時間がかかるんだよね。ついつい読み返しちゃうからなんだけどさ(笑)。

natural.jpg 成田美名子さんは、高校時代にどっぷりはまっていた漫画家さんである。「エイリアン通り」「CIPHER」「ALEXANDRITE」あたりはリアルタイムで追っかけていた(「エイリアン通り」で反応したあなた、きっと同世代!)。絵がきれいでヒーローがかっこよくて、恋愛より友情メインのストーリーも好みだった。

 とはいえ、社会人になってからは漫画雑誌を読まなくなったので、アメリカンなイメージの彼女が和の世界にシフトしていたことは最近まで知らなかった。
 そう、今連載しているのは「花よりも花の如く」という能楽ものなんである。「コミックスは買わない(場所をとるから)、文庫になってから」がポリシーの私だが、まだ文庫化は先なんだろうなあ。うう、やっぱり買ってしまうか・・・

 というわけで、まだ読んでない「花よりも花の如く」。今回のネタはその前作「NATURAL」。表紙だけみるとちっとも和っぽくないのだが、主人公「ミカエル」は弓道をやっているという設定(話のメインはバスケ部)。
 文庫二巻あたりから登場の多くなるサブキャラ「西門」(神主で弓道の名手)がかっこいいのだ。写真の二巻の表紙になってるようなTシャツ・ジーンズ姿と和の装束のギャップがなんとも。ちなみに「花よりも花の如く」の主人公はこの「西門」の弟という設定。

 青森が舞台の神楽や神事の描写が美しく、惚れ惚れ。成田さんは青森出身だそうで、土地の描写もものすごく細やか。

 そういえば、「エイリアン通り」でも、最後の方でヒロイン翼ちゃんが着物姿になる場面があった。確か家政婦状態の翼ちゃんが「ボーナスにバトラーに買ってもらった」みたいな設定になってたはず。
 ロサンゼルスで、日本についてあまり知らない(多分)バトラーが振袖一式ちゃんと揃えられるのかはよくわからんが、あの漫画では翼ちゃんは「日本代表」だったのでそうしたのかな。ちなみに、なんでヒーローシャール君が翼ちゃんを好きになるのかはちっともわかんないのだが・・・・そういえば、ヒロインの着物姿に惚れ直す、みたいな設定は他の漫画でもあった。というわけで次回に続く(笑)!
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2007年11月09日

漫画で楽しむ着物 その9

 久しぶりの漫画紹介シリーズ。
 もうずっと前から書こう〜と思いつつずるずるしていた「さくらん」。
そう、オフで映画もみてきちゃったんだよね。ほんとは映画見る前に書くつもりだったのに・・・

さくらん.jpg 以前漫画シリーズ書いてたときに推薦コメントも入っていたし、ずっと気になっていたので買って読んだのはもう昨年のこと。

 安野モヨコさんの漫画は「ハッピーマニア」も「働きマン」も読んでいるけど(そういえば昔「ハッピーマニア」のヒロインのキャラにeribowが似てるという話もあったな)、実は画が少々苦手。ストーリーやキャラのノリはかなり好きなんだけど・・・

 ・・・が、この「さくらん」に限っては画がいい、と思った。安野さんの着物への愛が伝わってくる。多分、すごく思い入れて描いているのだと思う。お得意の「描き崩し」もあるけど、決めの表情と台詞、着物のたたずまいがばっちり決まってかっこいい!! 

 江戸時代の「前で結ぶ帯」もいいなあ。花魁の衣装ってすごく家事や仕事に向かない感じだけど(笑)、それがかえって浮き世ばなれしてていいんだろうなあ。

 映画に関しては、前半はあまりに原作に忠実で意外だった。原作ファンの期待を裏切らない映像だったと思う。土屋アンナさんはヒロインとしてかなりいいセンいってるし(台詞はちょっと・・・だけど雰囲気はばっちり)着物の美しさも十分楽しめる。コスプレ・ゴスロリ着物だから「正当派着物」を愛する人には受けないかもしれないけど。

 ただ、ストーリー展開のテンポと後半の映画オリジナルになってからの展開はもうひとつ。漫画の続編があの展開のママだったらちょっとがっかりかも。要素詰め込みすぎでいまいち感情移入しにくかったせいかもしれないけど・・・

 とはいえ、花見モードにはばっちりはまる展開になっていたな。ちょっとベタなくらいが桜には似合うね。エンディングは絶対ハッピーエンドじゃあないと思うけど、その危うい感じも含めて桜がよく似合う。

 あれれ、漫画の話だか映画の感想だかわからなくなってしまった・・・


<この記事は前ブログの2007-04-12のお引越し記事です>
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2007年11月08日

漫画で楽しむ着物 その8

 いつまで続くか、漫画シリーズ。今回は、このシリーズ始めたときに、何人かにコメントで推薦していただいた『雨柳堂夢咄』。結局漫画文庫で出ているだけ買って(半分は古本)読んだ。

雨柳堂夢咄.jpg 前から気になってはいたんだけど、期待通りの面白さ。骨董屋が舞台で、骨董にまつわる人々と骨董そのものに宿る霊(もののけ)が織りなすドラマ。私は能には不案内だけど、能に関連のある作品が多いみたい。

 時代は大正かな? そのへんははっきり描かれないのでよくわからないんだけど、登場人物はかなりの割合で着物。ただ、主人公というか狂言回しの「蓮」(表紙の男性)はなぜか妙な黒服を着ていることが多い。これって「黒子」ってイメージなのかな。でもたまに和服姿で出てきて、これがかなり色っぽい。そうだ、少女漫画でこれだけ色っぽい「男性和服姿」が多いのは珍しい気がする。蓮以外の男性キャラはかなりの率で和服だし。

 『百鬼夜行抄』と通じるところが多いなあ、と思っていたら、同じ雑誌に連載されているのね。画のテイストは違うけど、こちらも美しい着物を堪能できる。怪奇ものではあるけどこちらは怖くはないかな。もののけたちも怖いというよりは愛らしいキャラが多いし。

 読み始めは「蓮」のキャラがあまりに落ち着いてて、かっこいいけどいまいち人間味がないなあ、と思ってたのだけど、何冊か読むうちに、そうか、蓮って感情移入すべき主人公ではなくて「黒子」なんだ、と納得。その分、まわりのキャラが立っていて、じーんとするストーリーが多い。和の世界を堪能できるいい作品だと思う。出会えてよかった。佳珠さん、コロコロさん、ありがとう!


<この記事は前ブログの2006-09-17のお引越し記事です。一部改定>
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2007年11月07日

漫画で楽しむ着物 その7

 大和和紀さんのイメージが強くなった『紅匂ふ』だけど、竹宮恵子さんにも『紅にほふ』という作品がある。実はアマゾンで「紅にほふ」と検索していて偶然発見したんだけど。

紅にほふ.jpg そしてこちらも芸妓の話。・・・なんだけど、こちらは時代が大正末期、しかも舞台は満州(途中から引き上げて日本)。一旗あげようと満州に渡った芸妓に育てられ、満州で芸妓になった少女と取り巻く人々の物語。芸妓修行をして一本立ちするが、戦争に巻き込まれ・・・という骨太大河ドラマである。

 竹宮惠子さんといえば「風と木の詩」や「地球へ・・・」みたいなファンタジーのイメージが強くて、こういうドキュメンタリーぽいのも描いてたんだ・・・とびっくり。主人公のモデルはご本人の叔母さん。身内を取材して描いただけあってすごいリアリティ。実は私の母も満州生まれなので、なんだか身近に感じて一気に読んでしまった。

 着物を楽しむ、というには重たいストーリーだけど、芸妓の着物姿はとても美しく(ポーズなどもとても色っぽい)、見ごたえあり。下働きの普段着着物や男性の着物もよく描かれている。着物が出会わせてくれた名作、である。

<この記事は前ブログの2006-09-12のお引越し記事です>
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2007年11月06日

漫画で楽しむ着物 その6

『紅匂ふ』の3巻が出た! と買いに行って、『にしむく士(さむらい)』が文庫化されているのを発見。優妃讃良さんのおすすめでもあり、ずっと気になっていたので買ってきた。

にしむく士.jpg 2巻まで出てるのを一気読み。絵柄はいつもの大和和紀さんなんだけど、なんだか今まで読んだ作品とノリが違う。なんというか、肩の力が抜けた時代劇風ホームコメディという感じ。「コメディお江戸でござる」って見てないんだけど、もしかしてこんなノリ?

 笑いながら読めて、ちょっとほろっとさせるところもあって。こういうのも描ける人なんだなあ、とちょっと認識を新たにした。もちろん着物描写もばっちり。身分ごと、状況ごとの描き分けも丁寧。杉浦さんとはまた違った、江戸の風俗を楽しめる漫画。内容は、現代のホームドラマの舞台を江戸にうつしてみた、という感じなんだけど(それが上手い!)
 キャラもいい感じ。主役はもちろん、脇役も魅力的なんだよね。

 「紅匂ふ」の方も、だんだんのってきた感じ。祇園ってほんとに未知の世界だなあ〜。先が楽しみ。


<この記事は前ブログの2006-09-08のお引越し記事です>
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2007年11月05日

漫画で楽しむ着物 その5

 実はまだまだ書きたい着物漫画ネタ。ちょっとブランク置いてたのは『百日紅』について書こうと思って読み直したら思いがけずはまり、ついつい杉浦日向子さんの他の漫画やエッセイにまで手が伸びてしまっていたからだ。

杉浦日向子さんの漫画.jpg 着物好きな人々の中には、かなり愛読者が多いと思われる杉浦日向子さん。実は私が彼女の作品を初めて読んだのは亡くなってから。つい1年くらい前のことだ。ぱらぱらめくってもあまり惹かれる感じがしないのに、読んでみるとずぶずぶはまってしまう不思議な作品群。なんだか、読んでいると時間の流れが変わってしまう。漫画文庫の帯の「杉浦日向子と江戸を旅する」ってコピーがほんとぴったり。

 46歳で亡くなってしまったなんて、なんてもったいない。着物に目覚めるのがもうちょっと早かったら、生きている彼女の着こなしを見られたのになあ・・・彼女の出ていた「コメディーお江戸でござる」をチェックしていなかったのはほんとに悔やまれる。再放送しないかなあ。

 浮世絵のような独特な画風で、ゆるゆるした日常着物の世界がすごくいい感じに描かれていて、何度もみてしまう。『百物語』『合葬』『二つ枕』・・・今のところどれを読んでもはずれがないけど、やっぱり『百日紅』が一番好きかな。


<この記事は前ブログの2006-09-07のお引越し記事です>
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2007年11月04日

漫画で楽しむ着物 その4

 またまた懲りずに漫画ネタ。今回は、最近古本屋でみつけたもの。

小袖屋へようこそ.jpg 『小袖屋へようこそ ―着物が語る幻想奇譚―』。もうタイトルがそのまんま、着物漫画! って感じ。残念ながら手に入れたのは二巻のみ。これは今年になってから文庫になったのね。
 「小袖屋」という異次元(?)の古着屋をからめ、着物にまつわるミステリー仕立ての物語が展開される。京都が舞台で、「夏越の祓え」「人形供養」「十三参り」といった季節ネタも交えて。ちょっと林真理子さんの『きものをめぐる物語』に近いかな?
 それにしても、物語になるのは着物だからこそ、という感じがする。これが洋服の古着じゃありえないよなあ。人の手仕事や思いがたっぷり含まれるのが着物。リサイクル着物を買うのがちょっと怖くなるかも。まあ、ストーリーはたいがいハッピーエンドなんだけどね。

<この記事は前ブログの2006-07-12のお引越し記事です>
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2007年11月03日

漫画で楽しむ着物 その3

まだまだ続く着物漫画ネタ。第三弾は今市子さんの『百鬼夜行抄』

百鬼夜行抄.jpg この漫画は発表と同時に読んだわけではなく、大人になってから漫画文庫で出会った。この作品にはまって、他の作品もいろいろ読んだけど、ボーイズラブ路線のものには今ひとつはまらず。やっぱりこのシリーズがダントツに好き。
 設定は現代だし、別に主人公たちが着物で暮らしている話ではないんだけど(ヒロインは時々着るけど)、脇役たちの着物姿がなかなかすてき。主人公のお母さんがお茶の先生という設定で、脇役の着物率高し。色っぽい妖怪(?)たちの着物姿がまたいい感じ。特にお気に入りはお茶目な狐の妖怪母子(常に着物姿)。
 彼女の描く着物のラインは、なんというかとても色っぽい。こんなふうに着物着られたらいいなあと思わせる。ちょっと怖くて切ない(でも笑いどころもある)ストーリーもいいし、読んで損はない作品だと思う。

<この記事は前ブログの2006-07-11のお引越し記事です>
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2007年11月02日

漫画で楽しむ着物 その2

 大御所なのでシリーズ(?)のトリで紹介かなあ・・・と思っていたけど、やっぱり書いてしまおう、着物漫画といえばこの方、大和和紀さん!

大和和紀さんの漫画.jpg この方の漫画は昔から好き。最初は『はいからさんが通る』かなあ? 多分かなりリアルタイムで読んでいるのだと思う。
 明治の文明開化を描いた『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』も、平安時代の『あさきゆめみし』も、古代の『天の果て地の限り』も、当時はただ面白いお話として読んでいたんだけど、着物にはまった目でみると、またとても楽しめる。思わず文庫を買いなおして読んでしまった。はいからさんの袴もそうだけど、時代に合わせてきっちり着物を描いている感じがする。それも、きれいに描いているんだよね〜。モノクロなのに色が浮かぶ感じ。

 最新作の『紅匂ふ』は京都の舞妓さんの話だけあって、もう着物みてるだけで楽しめる。そうやって楽しんでる人、いっぱいいるんだろうなあ・・・もちろんストーリーもちゃんと面白いし。祇園で舞妓さんをしていた方の原案だけあって、描写もエピソードもリアル、へえ〜こんな世界なんだ、と発見たくさん。ほんと、おすすめです!

<この記事は前ブログの2006-07-06のお引越し記事です>
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2007年11月01日

漫画で楽しむ着物 その1

 もともと「漫画読み」な私だが、着物に目覚めてから、漫画の着物をついついチェックするようになった。極めていいかげんに「着物」を描いている漫画もあるんだけど(明らかに構造が間違ってるのも発見)、へえーっと見とれてしまうものも多い。

木原敏江さんの漫画 最近、古本屋でみつけて思わず買ってしまった、木原敏江さんの大正ロマン探偵譚シリーズ。実は彼女の絵柄はあまり好みではなく、食わず嫌いで今まであまり読んだことがなかった。
 しかし、読んで着物の描写のうまさにびっくり。お嬢様の着物、庶民の着物、働く姿、お出かけの姿、寝乱れた感じまですごくリアル。ストーリー展開より着物の描写に釘付けである。舞台が大正で、洋装化の途中段階の感じもすごく面白い。ヒロイン(庶民)は着物だけど、その夫(エリート)は背広、みたいなね。うう、文庫にはカラーページがないのが残念!

<この記事は前ブログの2006-07-05のお引越し記事です>
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