2009年08月25日

浴衣染め体験に参加

 ええと、5月の話ですが(大汗)。

つむぎの館.jpg 昨年も参加した、「つむぎの館」の浴衣染め講座に、今年は次女をつれて参加した。早起きして結城市まで日帰りの強行軍。

 昨年は希望日程が定員オーバーで参加できなかった「草木染め」のほうに申し込んだ。
 そろそろかな、とHPをチェックしていて、募集がでたら焦って申し込んだのだが、当日いってみたら私と娘のほかにはあと1人だけで、ほぼマンツーマン状態。日程によるのかな。

 浴衣まるまる一反分を草木染めする体験って、ここ以外ではあまり聞かないような気がする。色はソメイヨシノの桜色、矢車の淡黄色、媒染をかえて鼠色の3色から選択。
 娘が淡黄色を選んだので、私は桜色にしてみた。もう一人の方(男性)が鼠色を選択したので、三色全部みられることに。嬉しい!

 染めの方法は毎年趣向が変わるのだが、今年はなんと、塩ビ管を使って直線に濃淡を染め分けるという、画期的な染色だった。

水遊び状態.jpg  さいしょはこわごわ、へっぴり腰でやっていた次女も慣れてきて、後半は水遊び状態。なんで水遊びって楽しいのかなあ。ざぶざぶやってると、私もテンションがあがってくる。




布をほす.jpg
 あいにくの天気だったので、空に翻る反物をみるというわけにはいかなかったのだけど、染め見本を縁側に干して記念写真。この布は、袖の型を固定するときにはさんだガーゼ。これが体験日のおみやげ。交換して、1人三色持ち帰った。いやー楽しかった!




 染めた布はさらにつけておき、干して仕立てて送ってくれる。で、夏の初めに浴衣の形になってやってきた。

浴衣仕立て上がり比較.jpg これが仕立てあがってきた浴衣。
 娘にてきとうに着付けたら、おはしょりがすごい状態になってしまった。細いのでなかなか難しい。子どもの着付け、練習しなきゃ・・・
 ちなみに、娘と私の袖のデザインは、並んだとき対称になるようにしてみた。これは一緒にお出かけしないとね。


 浴衣染め体験、子ども料金があるわけではないので、2人分の出費はちょっと痛かった。
 でも、付き合いのいい次女も来年は中学生で、こんなふうに一緒に体験する機会も今年限りかも、ということで奮発。いい思い出になったと思う。
 なんか、ちゃっかり夏休みの自由研究にも利用するみたいだし(笑)
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2009年06月24日

保多織の工房へ

 実は4月の話なんだけど。
 高松に一人で出張することになり、せっかくだから現地に工房はないかな、と調べて「保多織(ぼたおり)」というのを知った。
 「岩部保多織本舗」というのが織り元らしいので、メールで見学ができるか聞いてみる。店主のいる日ならOKとのこと。HPでショッピングもできるようになっていたが、着物の扱いがなかったので聞いてみたら、安く誂えられるとのこと。で、行ってきた。

保多織工房.jpg 大通りから一本入ったところに店があった。
 店の名前知らなかったら、ここで着物買えるとは気づかなかっただろうなあ。 

保多織店内1.jpg 入ってすぐの店内。・・・ここだけ見ると洋品店にしか見えない。
 実際、店にいたお客さんは、みんなシャツのオーダーにきていた。地元で愛される洋品店という感じ。保多織は軽くて涼しくて皺にならないので、シャツの生地として人気なのだそうだ。あと、シーツとか座布団とかの素材としても優秀らしい。

オーナー機織.jpg でも、店の中央にはでーんと織り機が。織ってみせてくれたのはオーナー、伝統工芸士の岩部卓雄さん。今織っているのは開発中の半幅帯。
 もともと保多織は江戸時代に絹織物として発達したものだそうだが、明治維新後に大部分を綿に切り替え、機械化もすすめてきたのだという。
 その特徴は織り方。平織りの変形で、3回打ち込んで4回目を浮かせる。それだけなのだが、さらっとして肌につかず、皺にもなりにくい。

保多織帯.jpg 商品の大部分は機械織りの布なのだが、これは絹糸で手織りの帯。どうぞ、といわれたので、少し織り体験させていただいてしまった。3回織って4回目に変える、というだけなのだが、なんだか複雑で難しく思える。
 保多織専用の機そのものも、岩部さんが手作りしているそうだ。持ち運びできる機もつくって全国で実演をしているそう。

保多織グッズ.jpg 小物もいろいろあった。写真は保多織の布巾と名刺入れ。触っていて気持ちよく、買って以来ずっと愛用している。

保多織着物.jpg で、もちろん着物も買ってしまった。仕立て(単衣)込みで22000円。保多織の居敷当もついてこの価格。反物は1万円くらいだったと思う。仕立ては背縫いはミシンだったけど丁寧な感じがする。
 お時間いただきます〜と言われたが、1ヶ月で手元にやってきた。
軽くてさらっとしていて着心地いい。浴衣より涼しいと思う。
 お気に入りの普段着ができて嬉しいな。

 岩部保多織本舗は、ときどき都内のデパートに出張販売にきているそう。着物は多分売ってないけど、シャツなど他の商品で生地を選んで頼めば着物も買えるはず。興味のある方はメールで聞いてみてね。
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2009年03月14日

越後上布体験講座に参加 その2

 雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に濯ぎ、雪上に晒す。雪ありて縮あり、雪こそ縮の親と言うべし。
by北越雪譜(鈴木牧之著)

 縮、というのは上布のこと。まさに雪の中で生まれる織物、越後上布。その仕上げが有名な「雪さらし」である。
 着物好きな人なら、いつか見たいと思っているもののひとつじゃないかな?

雪さらし会場.jpg 今年は雪が少なく、予定の場所を変更して、少し山の上にのぼった「さらし場」へ。

 「さらし場」は、きれいな雪のスペースを確保して、布の長さにあわせて、両端に通路をつくる。で、二人がかりで布を広げてきれいに並べていくのだ。

 本来は、太陽熱で雪が溶けたときに発生する、オゾンの作用を使って漂白するものなので、天気のいい日にやるものだという。
 今回はこのイベントのために、つまり私達40人の参加者のために、本来はやらない天気の日にデモをしてくれた形である。


雪さらしの布たち.JPG 雪さらしのために準備された上布。参加する前は、ぬれて大丈夫なの?! とか思っていたが、麻はさんざん濡らしても大丈夫な布らしい。

 1日だけ雪さらしをする、というからほんとに1日で作業をするのかと勘違いしていたが、それは「観光向けには1日」ということで、実際には天気のいい日の朝から晒して夕方取り込み、というのを一週間から10日繰り返すものらしい。結構重労働なのだ。


雪さらしする娘.jpg 雪さらし中の娘。2人1組になって、布の両端をもって移動し、同時に雪の上にはなす。

 濡れた布は案外重く、途中でうっかり離してしまう人もいた。ベテランの方がすかさずフォローしていたけど。簡単に見える作業だが、これも熟練の技がいるものだという。




雪さらし布.jpg そして、雪の上に広げられた色とりどりの上布。
 ちらちら雪の舞うお天気は残念だけど、やっぱりきれい!

 じっくり見とれつつ、解説を聞く。娘はあっという間に飽きて、雪だるまづくりに夢中(笑)。友人の娘さんたち(初対面)と一緒に楽しんでいた。仲間がいてよかった・・・




里帰りの布.jpg
 「里帰りの布」という言葉を今回初めて聞いた。
 越後上布は、着古して洗い張りするときに、布につなぎなおして雪さらしをすると蘇るのだそうだ。これらの布は、もう30年ほど前に織られたものだという。
 薔薇の柄の上布なんて初めてみたけど、当時の流行りらしい。織りとしては横糸だけで柄がつくれるので、そう難しくないそうだ。
 何度も里帰りして雪に晒される布。いいなあ・・・

 雪さらしが一段落したら、開催中の「天地人博」に誘導され、ここの入場券をもらって解散。これで参加費3000円(昼食込み。娘は2500円)。安すぎない?!
 それに、着物好きが40人も揃っているというのに、店のひとつにも案内されず。上布はさすがに買えないけど、塩沢紬とか小物だったら、絶対参加者は買ったと思うけどなあ。商売っ気なさすぎ。
 教育委員会の主催だからなのかな。

 実はこの企画の主催者の一人が、前に仕事でとってもお世話になった方だった。世の中狭い。ちゃっかり夕食の店を推薦してもらう。
 越後湯沢で「あさくさ」という釜飯の店に。美味しかった! Mさんありがとう!!

 そんなわけで、とても充実した旅だった。主催の皆様に感謝。同行してくれたWちゃん、現地で遊んでくれたIさん一家もありがとう!

越後屋饅頭.jpg おまけ。「天地人博」で買ったお土産「越後屋饅頭」。
 饅頭の入った箱が二重底になっていて、下に小判型クッキーが入っている。受け狙いで思わず買ってしまった。大河の出演者たちもお土産に買って帰ったそうだ。
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2009年03月13日

越後上布体験講座に参加 その1

 先週末、新潟県塩沢の「越後上布講座」に次女連れて参加してきた。
2回にわけてご報告。

 前に塩沢で機織り体験したときに(記事はこちら)、雪さらしを見学できる日が1日だけある、と聞いていた。
 で、そういえばそろそろか、と思い出してネット検索してみたら、「越後上布体験講座」の案内が!! しかも、めずらしく予定の入っていない土曜。これは運命だ! と速攻申し込み。
 まだ定員になっていない、と聞いて、着物友達に声をかける。連れもでき、次女も一緒に行くといってくれて、ますますテンションあがった。

 翌日にはしっかり予定があったので、6時前に起きて日帰りの旅。スキーシーズンで新幹線の指定がとれず、自由席に並んだ。ぎりぎり座れて、ほっ。
 で、やってきました南魚沼市。

越後上布.jpg 会場は塩沢織物会館。普通の公民館という感じの建物だ。受付して部屋に入ると、正面に越後上布。透けるような美しい布だ。色は地味だけど、やっぱりいいなあ。


青苧.jpg 原料の青苧、苧績み糸、撚り糸が並べてあった。

 麻を爪でものすごく細かく裂き、唾液で濡らしながら手で撚りあわせていく。水で濡らしながらさらに撚りをかけて巻き取り(撚り掛け)、灰汁と米のとぎ汁で8時間煮込み、水洗いし、さらし粉をといた水の中で4〜5日さらし(糸さらし)、糸繰りをし、のり付けをし・・・
 気の遠くなるような工程を経てやっと糸になる。そしてそれを絣くくりして染める。このへんは、久留米絣の工房でみたのと同じような工程だ。

 麻は乾燥しやすく、常に水を補給しながらの作業だという。雪で湿度が高いので、雪国は麻の布づくりに向くらしい。けど、寒さとの戦いだ。

絣くくり.jpg 一通りの工程をビデオで見せてもらい、話も聞いて、工程の体験へ。苧績み(糸を裂く)、のり付け、伸べ、絣くくり、いざり機織りが体験できるように準備してあった。

 絣くくりに挑戦する娘。染めの間にとれないように、さらに、染め終わったらすっと取れるようにくくらなくてはならないが、これが難しい・・・しるしつけをした場所にきちんとくくっていくのも大変だ。

 これだけでも一反で二ヶ月くらいかかる作業らしい。
 くくったところが染まらないから柄が出せるわけだが、何度見ても不思議だ。みているとわりと単純に柄を計算してしるしをつけているのだが・・・

伸べ.jpg 「伸べ」体験している私。いってみれば染めの下準備である。工程としては絣くくりより前で、この作業があって初めてくくる場所を計算できる。

 写真ではわかりにくいが、「経箸(へばし)」という特殊な道具を使っている。長い竹の中に糸をとおして、立った姿勢で効率よく作業できるようにしているのだ。つらい作業を少しでも楽にしよう、という知恵なんだろうな。

いざり機.jpg そして、いざり機。これが体験できるとは思わなかった。高機体験はあちこちにあるけど、これは「見るだけ」って感じだったので。

 まず身体にとりつけるところから苦戦。これ、一度取り付けて織りはじめたら、ずーっと織り続けなんだろうなあ、という感じがする。

 自分の体が機の一部になる織り。体が安定しなくて織りづらいが、人間の身体で調子を整えて織るからやわらかな織りになるとも聞く。

足と腰で経糸を上下させる。慣れると楽しいかも。慣れるほど長い間やらせてもらえなかったけど(笑)。

織られる布.jpg このときも、大きな麺棒のようなもので布を濡らしながら織っていた。湿度が大事だから、寒い部屋で織るんだろうなあ・・・一反織り上げるのに2〜3ヶ月かかるというから、まさに一冬に1〜2枚しか織れないという感じなんだろう。

へぎそば.jpg 午前の部はこの部屋の体験まで。午後の雪さらしに行く前に、塩沢名物「へぎそば」で昼食。

 そばは布海苔でつないでいるので、少し緑色をしている。てんぷらとコシヒカリおにぎりもついていた。
 へぎそば、という名前はこの盛り付け方からくるらしい。布海苔つなぎは、織物で使っていた布海苔からきているという説もあるそうで、織物ゆかりのそばとして紹介されていた。しこしこして美味しい。


 実はお天気がいまひとつだったのだが、午後はマイクロバスで待望の雪さらしへ。以下、その2に続く。



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2008年11月18日

福岡工房見学ツアー

 ちょっと時間がたってしまったが、11月8〜9日、着物で福岡へ旅行してきた。
 夕方から、あるオフに参加する旅行だったのだけど、せっかく福岡まで行くのだから、と、友人2人と工房ツアーを組んでみた。

献上館.jpg 福岡と言えば博多織。前にサントリー美術館のついでに行ったawaiで、博多織見るならどこですか? と訊いたら教えてくれた、「博多織献上館」。普段は工場見学もできる施設だ(要予約)。

 ただ、残念ながら、ちょうど工場はお休みの日だった。イベント前でばたばたしていて、と恐縮しながら迎えてくださる(電話で行くことは伝えていて、お休みなのも了解済み)。工場の様子ものぞかせていただいた。
 「工場」というけど、思ったより手作業なイメージ。機織機がずらっと並んでいる。完全に手織りの博多帯もつくっているという。手織りの方が締めやすい帯になるのだそうだ。

博多帯展示.jpg イベント前で「開店前モード」だったのだが、商品は1年で一番豊富な時期だとのこと。
 様々な博多帯をじっくり見学でき、目の保養! いかにも博多帯、という柄は案外少なく、すっきりおしゃれな柄が多かった。


男帯.jpg 男性用の角帯もすごい充実ぶり。もともと、博多織は男性用の帯として進化したものだそう。刀をきっちり固定するのによかったんだって。なるほどねえ〜。


半幅帯.jpg 私にも手が届く、半幅帯コーナー。実際は写真の二倍以上の品揃え。こんなにたくさんの博多帯を見るのは初めてで、3人で夢中でコーディネート大会。お店の方も丁寧につきあってくださり、結局3人とも買ってしまった。遠くから来ていただいたので、と割引もしていただく。


花源ランチ.jpg ここで「花源」という和食のお店でランチ。1500円でこの内容。見た目もきれいだし、どれも美味しかった。

 献上館のある二日市は、博多から電車で25分くらい。駅前は寂れた感じだったのだけど、温泉もあるし結構美味しい店も多いようだ。


 で、ここからさらに久留米に移動。福岡といえばもうひとつ、久留米絣! というわけで、こちらもネットで工房探しをしたのだ。
 博多織と違って、あまり大きな工房というのはなく、ほんとに家族経営で小さな工房がたくさんある、という感じ。

久留米絣機.jpg 伺ったのは「田中絣工房」。
 機織や藍染の体験もさせてくれるというし、ちゃんとした藍がめがみられる! というのが魅力で決定。電話で見学と体験の予約をする。
 個人のお宅に、3台の機がある。それがなんだか、とってもいい感じなのだ。田舎のおばあちゃんちみたいな雰囲気。1台は体験専用(多分)だ。

久留米絣.jpg そして機にかかっている久留米絣。デザインして糸をくくって防染し、藍がめで染めて、それで模様を織り出していく。
 理屈はわかっても、どうしてこんなにきれいに柄が出るのか、不思議な感じがする。

藍がめ.jpg そして藍がめ! 藍染めの体験はあるが、本格的な藍がめを見るのは初めて。
 よく見るとふつふつ呼吸している感じがして、ほんとに生き物という感じ。藍がめの世話のために、長く家をあけられないのだという。毎日手を入れて、染めていくうちにくたびれたら入れ替えて、と細やかに世話をしているそう。それが何十年も続いてきたのだなあ。

藍染め風景.jpg 藍染めの様子を見せていただく。精錬した木綿の糸を藍がめにつけて染め、たたいて空気にふれさせて発色させる。写真は一度目の染め。つけて、たたいて、干して、を二十回ほど繰り返し、色を濃くしていく。かなりの重労働だ。夏はほんとに大変だそう。

藍染糸.jpg 干してある糸。白くみえるのは防染したあと。すでにこれはデザイン済みの糸なのだ。縦糸だけ防染する模様と、縦横両方を防染する模様があり、後者は織りの手間がかなりのものらしい。織りながら模様をあわせていくわけで、すごいなあ・・・

反物.jpg ご夫婦で作業しておられる工房で、デザインから染めから織りから、全部お二人でつくりあげているのだ。
 普通の絣模様だけでなく、みたこともないような模様もあり、作品を見るのも楽しかった。洋服や小物に仕立てたものもあった。
 藍染の木綿の着物、って実は一番好きかも知れない。

 で、ここでもお買い物してしまった。手間を考えたらとんでもなく安かったんだけど(定価よりかなり安くしてくれた)、私にとってはかなりの出費ではある。
 でも、ほんとに気に入ったし、買うことでしか応援できないなあ、と思ったのだ。着物にそんなにお金をかけられる身じゃないので、呉服店の中間マージンまでは払えない。せめて作り手から買っていきたいなあ、と最近積極的に思っている。

 買ったもの紹介はまた改めて。続く!
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2008年10月20日

染めのまち落合スタンプラリーオフ報告

 染めのまち落合スタンプラリーオフ、お天気にも恵まれ、無事終了!
簡単にご報告。

歩くメンバー.jpg 一人急に来られなくなり、総勢6人でスタンプラリーめぐりをした。10時に下落合に集合して、まずは東京手描友禅工房協美へ。
 各工房については前にここに書いたので省略。

友禅を見る.jpg 手描き友禅職人、大澤さんの手元に見入るメンバー。色はいつ決めるの? とか細い筆使わないんですか? とか質問攻め(笑)。
 ちなみに、かなり細かいところでも、「細筆」はあまり使わないそう。防染糊を使ってにじみを防いでいるから、ということもあるのだろうけど、やっぱり職人芸。丁寧に答えてくださった大澤さんに感謝。

油絵のような帯.jpg 着付けの先生でもいらっしゃる、大澤佳子さんの帯があまりにすてきなので撮らせていただく。
 一見油絵のよう。これも友禅?! 訊くの忘れてた・・・着物にばっちり合っている。こちらの着付け教室にはパリコレのモデルさんも通われているそうだ。

スタンプラリー集合写真.jpg 工房の前で大澤さんも一緒に記念写真。メンバーそれぞれ、手作りの半襟だったり帯留だったり、いろいろ楽しんでいていいわね〜と言っていただき、工房の前でしばらく盛り上がる。


 次に江戸小紋の松綱染工所へ。こちらは撮影NGだったので写真はとらなかった(2年前はOKだったけど、いろいろあってNGにしたそう)。
 柄を解説した資料もいただき、普段は入れない工房をじっくりみせていただき、商品もいろいろ見て、やっぱりいいなあ〜としみじみ。
 次の卒入学シーズンまでに江戸小紋積み立てしようかしら。

桃山でランチ.jpg ここで、割烹桃山でランチ。白いご飯が美味しくて感動(もちろんおかずも美味しい)。これで1200円はコストパフォーマンスいいよね。おまけに「芋羊羹」のデザートまでついていて、これも美味しかった!

ゆのし.jpg 次に吉澤湯のし加工所へ。こちらはほんとに、お宅にお邪魔させていただく感じで、スタンプラリーでなければみられないところだ。何度見ても面白い。
 吉澤さんのわかりやすく、きっちり笑いもとる湯のし紹介トークは一見(じゃないか、一聞?)の価値あり。

二葉苑見学.jpg 最後に二葉苑へ。無事記念手拭もゲットして、ゆっくり工房を見せていただく。写真は江戸更紗の染め。
 しかし、2年前に比べて着物率がぐっとあがったと思う。たくさんの着物姿を見られて、それだけでも目の保養!

二葉苑カフェ.jpg 作品展で反物もたくさん見て、小物もちょっと買い物して、二葉苑のカフェでお茶。飲み物にかわいい和菓子がついて500円。着物話で盛り上がる。

記念手拭.jpg こちらは今年の記念の手拭。この道具づくしの柄、大好き! 2年前と柄は同じで色違い。これ、毎年集めたくなるなあ・・・来年も行こうっと。参加の皆様、お疲れ様&ありがとうございました!





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2008年10月05日

コブナグサと出会う

 今日、千葉のある田んぼでコブナグサに出会った。

 植物に詳しい方に、雑草の話をいろいろ聞いているうち(水田の雑草は今、レッドデータブックに載っているものが多いのね。昔ながらの農業をしなくなったから)、「ここには○○もたくさんありますね、あと、コブナグサ・・・」と思いがけない単語が。

コブナグサ群生.jpg え、コブナグサってカリヤスのことだよね? あの、黄八丈の染めに使うやつ!!
 こんなところにもあったんだ!!

 それってどれですか?! といきなりテンションが高くなって相手にひかれつつ(笑)、案内してもらう。
 写真でわかるかな? 赤い穂がでている植物。

コブナグサ穂.jpg ここでは雑草なので、一応いいか確認して摘み取ってみた。
 ドライフラワーにしたくなるくらいきれい。でも、これで黄色が出るとは思えないなあ。それに八丈島で見たの、こんなのじゃなかったぞ。

 家に持ち帰って調べてみたら、こんなに穂が出る前に刈ってしまって乾燥させて染めに使うようだ。
 そうか、ちょっと遅かったのか。てことは、来年もっと早く刈りに行けばいいのね。楽しみができた。


 前のブログに、黄八丈の工房を訪ねた記事を書いていたけど、実はそのあと、染めを見るためにもう一度八丈島に行っていた。ちょうど前のブログ閉鎖と、このブログの立ち上げの狭間で書きそびれたので、ついでに書いておこうと思う。

コブナグサ煮る.jpg 行ったのは、前に織りを見せてもらった「めゆ工房」。
 染めをみたい、と言ったら、秋口に刈ったコブナグサを乾燥させて染めるので、染めは秋〜冬の初めにしかやらない、とのことだった。で、冬の初めに行った。
 こんなに大量のコブナグサ(八丈島ではカリヤスという)、大きな釜でぐつぐつ煮る。2〜3時間くらい。そして染料をつくる。

糸をつける.jpg で、大きな木のたらいで糸をひたす。半日ひたしたら絞って干し、乾燥させる。で、また染料をつくって、ひたして・・・を何度も何度も繰り返す。染料は毎回草から煮出し、一度しか使わないという。なんて贅沢!!

染めた糸.jpg 最後に、木を燃やした灰汁で媒染する。
 ぼんやりした黄色が、黄八丈おなじみの黄金色に変化するのは、やっぱり感動的だった。

黄八丈三色.jpg 黄八丈のあとの二色は木を削ってチップにしたものを煮込む。これも手間のかかる染めだ。黒の媒染は、有名な「泥染め」をする。めゆ工房には専用の沼があるのだ。これはたまにしかしない作業で、見られなかった。
 黄八丈、とても手の届かない値段だけど、手間を考えると妥当なんだろうなあ。化学薬品をいっさい使わない染めはとても手間のかかるものなのだ。織るのも全部手織りだし。

 ちなみに、染めの作業は晴れの日にしかやらない。材料がなくなったらその年はおしまい。見学は事前に工房に電話連絡するのがおすすめ(メールではなく)。織りは1年中いつでも見られるけどね。

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2008年07月13日

藍染白抜き紋講座に参加

つむぎの館の藍染白抜き紋講座、行って来ました!

5時半に起きて、6時半には電車に乗り、各駅停車を乗り継いで・・・
(新幹線を使えば30分くらい短縮されるんだけど、高いし〜)
結城についたのは8時半すぎ。
あまり人気のない道をてくてく歩いて「つむぎの館」へ。

つむぎの館.jpg 広々してきれいな施設。
あとで聞いたら、まだできて2年ちょっとしかたっていないそうだ。
 入ってすぐ左に受付と小物の販売所、右に結城紬の資料館、
その先に染織体験工房、その向かいに結城紬の展示館がある。

 案内には「汚れてもいい服装で」とあった。
 せっかくだから着物で行きたい。が、それで染めはさすがにきつい。
 迷った末、現地で着替えることに。

麻の着物.jpg
 暑くなる予報だったので、昨年手に入れた小千谷縮と紗献上の半幅帯で。暑さ対策ではこれが最強!
補正も最小限でゆるゆる着付ける。
 とはいえ、てくてく歩いているとやっぱり暑いのだが、
(いや、洋服でも暑いけど)
 受け付けで「まあ〜涼しげ」と褒められたのでちょっと嬉しい。

 相談して展示館の2Fで着替えさせていただく。
Tシャツより涼しい甚平でスタンバイ(気合入りすぎ?)。

 9時に講座開始。
夫婦参加が2組。単身参加3人。
 以前オフでお会いしたちびびさんもご夫婦で参加。
おそろいの浴衣づくりなんていいなあ〜。

 まずは浴衣を試着。
 「藍染めをする」というつもりでいたのだが、
ベースの藍染め自体は職人さんがやってくれていて、
今日はそれに白く紋を抜く、という体験だった。
 天然の藍で一色に染まった浴衣は、それだけでうっとり。
サイズもいい感じで(事前にすり合わせ済み)、着やすくて嬉しくなる。

 藍染めについて教えていただく。
 草木染で「青」は藍でしか出ないのだそうだ。
 また、通常草木染は色素を出したり定着させるのに
灰や泥などでなんらか媒染をするのだが、
藍に関してだけはそれがいらず、
空気に触れて酸化することで染まる。
 今日の「白抜き紋」は、まさに藍染めだからこそできることで、
要するに、酸化の反対の「還元」をさせることで、
染まった色を抜くのだそう。
 ・・・とはいっても、こんなに濃く染まっている布が
ほんとに白くなるのかなあ、と不思議。

 ともかく、みんなで紋を選ぶ。
 紋、といっても家紋にこだわらず、「和柄」の感覚でどうぞ、とのこと。
 すでに型紙化された紋がたくさん入っているファイルから選ぶのだが、たくさん面白い紋があって目移り〜。これが楽しい。
こんな形もあるんだ! という発見もたくさん。

 選んでいたのは6人だけど、なぜかひとつも重ならず、
全員それぞれ違う柄をセレクトして落ち着いた。
 私が選んだのは、「みず穂」にかけて「稲」と、鶴を組み合わせた「稲鶴」を大小で。
 もうひとつも鶴つながりで「百鶴」。鶴二羽で「百」の字をあらわすというめでたい紋らしい。

 午前中は選んだ紋を浴衣に配置して、還元剤入りの「のり」をおく作業まで。


機織機.jpg 午後、待ち時間に機織体験があった。久しぶりだ。
すでに機にはってある縦糸の中から好きなのを選び、
横糸を選んでコースターを織る。
人によって力加減が違うので、できあがりの固さも違う。
プロは用途によって打ち込みを変えるそうだ。
(それが機械織りではできないことらしい)

コースター.jpg 淡い抹茶色の縦糸に、緑系の混色の糸。
夏らしく爽やかな色を目指してみた。ほぼ予定通り。
機織りは八丈島塩沢に続いて3回目だけど
いつも「力入れすぎ」といわれる。進歩がない・・・
でも楽しい。

さて、いよいよのりを落とす。
先生がホースの水で型紙ごとがーっと流してしまうと
白い柄が表れて歓声が上がる。
細かい線もくっきり。すごい!!

洗う.jpg 大きなたらいの水でじゃぶじゃぶ洗う。
水が最初は緑がかり、水を替えて洗うときれいな青が出てくる。
手も青く染まっている。藍のパワーだ。
暑いので水が気持ちいい。
 ちなみに、着物を一反藍染めしようと思ったら
ものすごくたくさんの水が必要なんだそうだ。


干す.jpg たらいにためた水で二度洗い、さらに流水で洗い、
軽く脱水して干す。
 広い庭に、竹の長い物干し竿、翻る浴衣。いいなあ・・・
 みんなで縁側に並んで麦茶を飲み、おしゃべりしつつ、浴衣が乾くのを待つ。
こののんびりした時間がなんだか素敵だ。

 太陽のパワーで、見ててわかるほどどんどん乾く浴衣。

 最後にみんなで試着し、帯を選び、解散。
帯は麻100%のものが三色、6パターンくらいある中から選んだ。


全身.jpg 今回の完成品。
帯は赤に見えるけど、渋めの牡丹色。
「稲鶴」はちょっと線が細すぎてインパクトにかけるかなあ?


肩の紋.jpg
 ポイントは肩かな?
「百鶴」が一番すっきりしてきれいかも。

 紋はあとからいくらでも増やせるとのこと。
(別料金だけどね)
しばらく楽しんだら紋を追加するのもいいかも。

 また長旅をして帰宅。
充実した1日だった! 来年は草木染めやりたいなあ。
(これ以上浴衣増やすのも問題だが・・・)

posted by みず穂 at 01:12| Comment(6) | TrackBack(0) | 工房探訪・体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする